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2011.07
17

TB:0
15:00
Category : 思ひ出
胡瓜の古漬け

1か月ほど前 
亡くなってから初めて母の夢を見た
そう もう12年にもなるのに 初めて夢で姿を見た

母は 自分で縫った夏の簡単服を着て 髪は短くチリッとパーマを掛けて 
台所にいた
何か一生懸命お湯を沸かしているような
水を出して洗っているような
背中を丸くして 行ったり来たりしていた
「何してるの そんなに一生懸命しなくても・・・」
「いやあ 水が止まると大変だから・・・」
「うん それはそうだけど・・・」
たったそれだけの会話だったけれど 母は胡瓜の古漬けを作っていたのが分かった
震災には遭わなかったのに断水したことが変に夢の中に入っている

夏から秋にかけて胡瓜がもう終わりになる頃 形もそろわなくなるが値段が安くなるので
農家の人に頼んでおいて大量に買い 漬けていたのだった
塩水を煮立てて熱いままきゅうりにザーッとかける
重石をし 何日かおくと水が上がりうっすらと白くカビがくる
そうするとそれを洗いまた塩水を煮立ててかける
それを何回か繰り返すと青々とした胡瓜は茶色のしなびた胡瓜の古漬けになる
冬胡瓜がなくなる頃 それを刻んで塩抜きをし食べるのだが
母はそれを一生懸命作っていたのだ
最後の家の台所だった

私はその作り方を受け継がなかった
作り方が分からないわけではないのだが うまく作ることが出来なかった

一昨年は 従兄弟の初盆だった
染物はやっていなかったが 母の実家の跡取りだった
そこに行ったとき 
奥さん・・母にしたら実家のお嫁さんだが・・がその胡瓜の古漬けを出してくれた
「作ってみたの・・」
そう その味は母の実家に伝わっていた




母は亡くなる前姉のところに行ったのだが
「あそこに(一人では)もう住めない」
と自分の今までの家に帰りたいとは思わなかったようだ
亡くなる直前には 
「春になったら白河に行きたいんだけど
 それまでに起きられるようになりますか」
と よく言っていた
その度 最後に診てくださっていたお医者さんは
「大丈夫ですよ 行けますよ」
と言ってくださった



先日 夫の運転で出かけたとき実家の近くを通ったので
すぐ近くまで入ってもらった
自転車で行けば10分もかからずに行ける距離なのだが
家を隣の人に渡してからは 前を通ることを躊躇していた
隣との境のブロック塀はは取り払われ車が入っていた
震災では近くの瓦屋根が大分壊されたのだが 修理したのか 昔のままの屋根だった

家は昔のままの姿でそこにあったけれど
自分たち夫婦で建てた家に 母は戻っていない
という気がした



はて 母はどこに戻るのだろう
東京の長男のところだろうか
最後を過ごした姉のところだろうか
いえ 
きっと母は白河の実家に戻ったのだろう
あの胡瓜の古漬けのあるあの家に


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